代24回「おしゃべり広場にいらっしゃい!」報告

          テーマ:就労の探し方            

 主催:ボランティアつくしんぼの会 共催:むらさき育成会
 日時:平成29年2月24日(欽)10時~12時(けやきコミュニティセンター)
 ゲスト:武蔵野市就労移行支援ジョブアシスト『いんくる』職員後藤耕士氏 
           助言者:東京家政学院大学教授 高橋幸三郎氏

就労までの道筋としては学校から就労するほかに、就労移行支援やA型・B型 就労継続支援を受ける形や、
その他にも色々あります。そうしたいくつかの支援機関がある中、今回は武蔵野市障害者就労移行支援
ジョブアシスト『いんくる』の職員でいらっしゃる後藤耕士氏をお招きして普段どのような支援をされているのか
具体例をお聞きしながら勉強させていただきました。以下一部をご紹介します。

 『いんくる』に通われ始めた方の当初のご様子の一例】

通信制の高校に通われていた方で学校にて思うように就労支援を受けられず、『いんくる』に通い始める。
大学時の就職活動が上手くいかず、何故うまくいかないのだろうとなった事で発達障害の認定を受けるこ
  ととなり、『いんくる』に通い始める。
支援学校を卒業され就職したが、会社の進め方、考え方がその方に合わなかった。8時間でも働けると
  思っているのに自分だけ5~6時間で返される。会社の皆さんは、スーツに茶色い靴をはいて来ているのに、
  自分は黒い靴しか許されない。「同じように働くことができない」

 「区別されることなく働きたい」と思うようになり退社しその後、『いんくる』に通い始める。
 (他参加者からの意見)会社の人事をしていた経験から会社の立場からいうと、就労時間が短いのは、通勤ラ
 ッシュにあわないための配慮の場合もあり、靴の色の指定も新入社員に対してマナーを教えるという意味合い
 でされている場合もあり、一概には言えないので注意は必要。

「参加者からの質問-抜粋」
Q:就労を見据えての子育てで、どんな準備をしたらよいのか。
A:会社の方がよく言われる事は、何か特別な事を身につけているという事よりも、言われた事をしっかりやろうと思う気持ちが
  あればいいという事。また職業準備性ピラミッドというものがあるが、(図を参照しながら)
 先ずは、健康管理・・自分自身の健康管理(食事・服薬・通院など)
 つぎに、日常生活管理・・生活のリズム、お金の管理
 つぎに、社会生活能力・対人技能・・身だしなみ、意思表示。周囲との関係作り、感情コントロール、基本的な会話など。
 つぎに、基本的労働習慣・・ビジネスマナー、職場のルールの理解、報連相、時間を守るなど
 つぎに、職業適性・・業務処理能力、速度、クオリティ、創意工夫など。社会生活能力、速度。
 社会生活能力・対人技能の段階まで、ある程度身についていると、就労の際に違ってくるように思う。

Q:
適正というものは、親が決めてよいものかと考える。家では出来ない事が、外では出来ているんだと驚かされることもある。

Aやはり、毎日一緒にすごされている親御さんが、ある程度向き不向きをみてあげることは必要ではないかと思う。色々なことを
 経験する中で、見えてくるものはあるように思う。家以外の姿を集約しておくことも良いかもしれない。
(高橋先生)自分も親がそれに気付けているかどうかは大切だと感じる。
(他参加者からの意見)「適正」は把握していくのは難しいこともあると思う。私自身は、会社の「社風」を見る方が、大事な様に思う。

Q:いじめられた経験もある。会社は厳しいと思う。仕事でも障害者として分けられず、仲間に入れていただけるような企業に入れ
  たらいいが。
A会社によって違う。完全に分ける会社とこの仕事が出来るのであれば、障害があってもなくても、それは関係ないというスタンスの
 会社など。
 それぞれの会社のしている工夫・支援方法などをなるべく丁寧に確認する事は大切かと思う。私どもとしても、そうした点を一緒に整
 理させていただきながら、その方の個性ができるだけ生かせる様にと心がけている。

Q:就労しても、上手くいかないこともあるのではと不安。仕事をやめてしまった時に、次の就労に向けて直接親が企業にコンタクト
  をとるのか。
A最近は昔と違い支援センターがあるので、直接企業と親御さんがやりとりする事は少ない。就労相談窓口として、武蔵野市では
 〖あいる〗があるが、その他の機関(参考1)もある。たとえその機関が支援内容的にダイレクトな窓口とならなくても、必ず繋げてくれる。

Q:障害自体軽い。障害者年金は、いただけないのではと思う。自活出来るのだろうか。
A東京都最低賃金932円×6時間×20日=10円万前後と考えると、確かに年金がないとなかなか難しいのかもしれないが、グループ
 ホームに入っている方を見ると、色々な補助があることもあって、自分で住まいを探して生活するよりは安価となり、十分生活してい
 けるよう。また、 最近色々な会社が出てきていて、長く働けるのであれば、無理の無い範囲で7~8時間働けるように環境を整えよう
 とする会社や、最初は契約社員でも、何年か先を見据えて、正社員へと移れるようにとしっかり考えを置いている会社もある。

Q:長男の就職が決まり、あいるとの支援会議が控えているところ。もし、心が折れてしまった時、例えば『いんくる』は現在、
  定員の20名がいっぱいだとお聞きするが、入れないこともあるのでは。
A定員いっぱいであっても希望してくだされば、『いんくる』でいえば26~27名まででしたら大丈夫ですし、卒業される方も多い。



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